病気で入院した場合の保障は、1967年(昭和42年)に当時の第百生命が発売して以来、死亡保険に付加する特約として販売されていました。
医療保険のはじまりは、1974年にアメリカン・ファミリー(アフラック)が発売したがん保険です。がん保険は行政当局の方針で国内生保の販売が認められず、外資系生保だけが販売していました。
その後、共稼ぎ世帯やシングル世帯の増加などライフスタイルが多様化するなかで、女性の保険加入率も高くなってきたことから、各社とも医療、貯蓄など、女性のニーズにフィットする商品開発に力を入れるようになりました。
そして、2001年の保険商品に関する規制緩和に合わせて、各社とも単品で契約できる医療保険を発売するようになりました。
今では医療保険が医療保障の主流となりつつあります。
医療保険の歴史
1967年(昭和42年) | 第百生命(現在マニュライフ生命)が病気で入院した場合の保障を組み込んだ保険を発売 |
1974年(昭和49年) | アメリカン・ファミリー(アフラック)が日本初のがん保険を発売 |
1975年(昭和50年)前後 | 各生命保険会社が手術給付金付き疾病入院特約を発売 (20日以上の入院(災害入院は5日以上)を対象) |
千代田生命(現在ジブラルタ生命)が8日以上の病気入院を対象とする疾病入院特約を発売 | |
1987年(昭和62年) | 各生命保険会社が5日以上(不担保期間4日)の入院を対象とする疾病入院特約を発売 |
1998年(平成10年)頃 | 各生命保険会社が日帰り入院を対象とする疾病入院特約を発売 |
2001年(平成13年) | 保険商品の規制緩和(各生命保険会社が自由に保険を発売できるようになる) |
医療保険と疾病入院特約の件数
新契約、累計とも医療保険が疾病入院特約を上回っています。
件数 | ||
医療保険 | 新契約 | 3,357,196 |
累計 | 25,534,187 | |
疾病入院特約 | 新契約 | 478,969 |
累計 | 22,806,222 |